Science of Soft Robots – ソフトロボット学の創成:機電・物質・生体情報の有機的融合

B02-04:ゲル材料を用いた自己組織化光導波路の成長制御とフレキシブル光接続への展開

概要

研究代表者 杉原 興浩(宇都宮大学)

自己組織化光導波路は、光重合性樹脂中に光ファイバから光を導入すると、樹脂が重合し光導波路コアが自律的に成長する。また軸ズレのある2本の光ファイバ間の接続についても、中間付近で自己組織化光導波路コアが自動的につながるため,調芯不要な「光ハンダ」として作用し、学術的に興味深い現象である。本研究では、将来の車載光通信やロボットアームへの適用を目指した、フレキシブル自己組織化光導波路自動接続のためのゲル材料開発指針を得ること、また、誘導光を照射し走査することにより、自己組織化光導波路の成長方向を自在に制御し、導波路接続作製を目指す。以上の内容において、しなやかな動き、分岐作製方法、ゲル材料などの協働を通じてソフトロボティクス分野の開発を進める。また、新分野を開拓する学術的な価値に加えて、産業においても、実装コスト低減による車載光通信分野や産業用ロボットを用いたインダストリー4.0の適用拡大につなげることを目指す。