Science of Soft Robots – ソフトロボット学の創成:機電・物質・生体情報の有機的融合

B01-13:オジギソウ搭載型植物機能利用スマートマシーン創発

概要

研究代表者 田中 陽(理化学研究所)

化石燃料やその産物としての電力に依拠した既存の機械システムに代わる、クリーンで安全かつ高効率なデバイスの開発は現代諸分野が抱える共通課題である。その解決策としてこれまで研究代表者は、化学エネルギーのみで多彩で高効率な機能を発現でき、材料は自然に還元される生物機能に着目し、これと人工物を融合した新機能デバイスを、マイクロナノデバイス技術をベースとして開発してきたが、神経や血管等も含む動物の複雑な組織切片の機能維持やデバイス搭載は難しく、倫理的問題もあり、単発機能実証に留まっていた。そこで、本研究では、切片の生育が容易で倫理的な問題も少ない植物であるオジギソウの機械·光·熱刺激等によるマルチセンシング·情報伝達·運動機能に着目し、それらのデバイス集積化による流体制御デバイス·ロボット·発電機といったスマート(多機能)デバイスを創成する。