Science of Soft Robots – ソフトロボット学の創成:機電・物質・生体情報の有機的融合

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Scientific reports誌に掲載:化学エネルギーのみで駆動するゲルポンプの機能を実証

本領域の前田真吾(A03班 芝浦工業大学)、およびスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)との国際共同研究グループが、化学反応で駆動するゲルポンプを開発し、その成果が学術雑誌Scientific Reports誌の電子版に7月30日に掲載されました。

このゲルポンプはBelousov–Zhabotinsky (BZ)反応と呼ばれる化学振動反応の化学エネルギーを利用して人工心臓のように振舞い,系外の液体を駆動させることに初めて成功しました。ゲルポンプは電子素子やプログラムを一切必要としない自律的なシステムを有しており、新しいソフトロボット技術として期待されます。

論文名:Autonomous oil flow generated by self-oscillating polymer gels
論文リンク:https://www.nature.com/articles/s41598-020-69804-3

研究グループ:
主要論文著者
芝浦工業大学 Smart Materials Laboratory
Zebing Mao 博士
前田真吾 准教授

スイス連邦工科大学ローザンヌ校
Dr. Vito Caccuciolo(École Polytechnique Fédérale de Lausanne, EPFL)
Soft Transducers Laboratory, Institute of Microengineering, School of Engineering

プレスリリースはこちらです。